人生の壁 2019 2 16
時々、テレビのインタビューで、
「もし、タイムマシンで過去に行くことができたら、
20代の自分に何をアドバイスしますか」という趣旨の質問があったと思います。
私は、20代の自分に、
宝くじの当選番号を伝えるのではなく、
「体を鍛えなさい」と言うでしょう。
体力が衰えると、気力が衰える。
気力が衰えると、知力が衰える。
こうしてボロボロになって生き長らえることになる。
これが理想の人生と言えるでしょうか。
私は、子供の頃、
NHKの大河ドラマで「織田信長」を見たことがあります。
このドラマで印象に残ったことは、
織田信長が多くの客を招いた時に、
自ら仮面をつけて「能」を見せていますが、
「人生50年」と言っている場面を記憶しています。
あの時代の寿命はわかりませんが、
私は、「誰もが元気に生きられるのは50歳まで」と解釈しました。
「人生100年時代」と言われますが、
現実には、60歳の壁を越えられない人、
70歳の壁を越えられない人が出てくるはずです。
私も、そういう壁を越えられないかもしれません。
もしかすると、私は、2018年12月16日朝に死んでいたかもしれません。
(生死を超えて 2018 12 16)
「居間で、背もたれのない長椅子に座っていたところ、
突然、後ろへ転倒して、後頭部を強打してしまいました」
このような事故が起こるのは、
明らかに体力が落ちていることが原因です。
このホームページを始めた2003年のころは、
まるで勝手に指が動くように、
次から次へと文章を書いていましたが、
今は、疲れて、筆が止まったり、
文章が長くなると、途中で眠くなってしまうことがあります。
これは、体力が衰えたことにより知力を奪っているという状態かもしれません。
脚力も腕力も低下して、これが原因で知力も奪っているのです。
体力と知力は、表裏一体の関係にあると言えます。
だからこそ、タイムマシンで、
20代の自分に会うことができたら、
「体を鍛えなさい」と言わなければならない。
織田信長が「人生50年」と言うのだから仕方ない。
60歳まで生きることができたら、自分は幸運だった。
70歳まで生きることができたら、自分は幸運だった。
そう思うしかない。